支出の増大について考える

 当グループの26年度予算策定が終わりました。かなり厳しい数字となっています。診療報酬マイナス改定、消費税増税はもちろん深刻な影響を及ぼしていますが、もっと深刻なのが支出の増大です。
 今改定は、ストラクチャー評価からアウトカム評価へ、今後の診療報酬改定の方向転換を示唆しています。いくら人を集めても設備を拡充しても、実績を伴わないと点数が付かないということです。また、看護職員をいくら厚くしても、それだけでは7対1以上のランクアップはありません。逆に、厚い看護配置をしても重症患者が少なかったり、平均在院日数が長かったりで、看護基準と同等の点数を取れないということもあり得ます。
 厚い人員配置や設備の拡充をするのであれば、それに見合う実績(重症患者比率アップや診療単価アップ)が求められるということを知らなければなりません。お金をかければ収入が上がるという時代はもう終わりました。
 「入るを量りて出ずるを制す」を肝に銘じるべきだと思います。

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