障害者病棟・特殊疾患病棟はどうなるのか?

 障害者病棟・特殊疾患病棟は、身障1・2級程度の傷害者や難病認定患者を受け入れることを想定して設けられ基準だと思います。しかしながら、当該病棟に入院している患者の多くが寝たきり状態になった高齢者ばかりというのが現状であり、厚労省もそのへんのところは十分把握しているものと思います。
 脳血管疾患や認知症を起因として対象の状態になっているものの、他に主病がありその治療目的で入院している場合には、今のところ対象患者としてカウントできることになっています。この状況が続くとは思えません。前述の本来の障害者を7割以上受け入れている病棟は今後も残れる可能性があるとは思いますが、そうではない多くの病棟は残れないと思った方がいいでしょう。他の病床種別へ転換を急ぐべきです。

回復期・地域包括ケア・療養もなんちゃって病棟は危険

 今改定ではなんちゃって7対1が大打撃を受けた。今後の改定では、同様に他の病床種別でもなんちゃって病棟は打撃を受けることになるだろう。
 例えば、廃用症候群ばかりの回復期リハビリ病棟、平均在院日数対策で一般から転換したものの、在宅などから受け入れる仕組みづくりしていない地域包括ケア病棟、医療依存度の低い患者ばかりを受入れ医療区分評価をごまかしている療養病棟などなど、それぞれの病床機能に求められる機能を有していない病棟は大打撃を受けるだろう。
 もうひとつ、障害者病棟・特殊疾患病棟はなんちゃって病棟の最たるものと言える。詳細は次のブログで触れたいと思います。
 いずれにしても、それぞれの病床種別に求められる機能整備に取り掛かるべきだと思います。