杜撰な回収計画で莫大な経費投入は命取り

 今の病院は2025年に向かって、嵐の中の木の葉のごとく政策に振り回されています。7対1の削減、入院期間の短縮、未だにわかりにくい機能区分の問題などなど、山積する課題を乗り越えていかなければなりません。
 そこで最も留意しなければならないのが資金の投入量です。今までに比べ、今後は投入した資金を回収する道がどんどん細く少なくなってくるのは間違いありません。
 政策は入院・外来とも病院から患者を奪おうとしています。
 自院は高度急性期だと嘯いて甘い回収計画の下で設備投資・高額医療機器・人的資源などで過大な資金投入してもお金は帰って来ません。「失敗した!」では遅いのです。
 既に資金を投入してしまったのであれば、あとは設備・機械・人を投入した金額に見合うだけ働かせるしかありません。政策は患者を奪おうとしていますが、患者は病院にかかりたいのです。病院がその気になって患者獲得の取組を行えば、政策に逆らう病院運営も十分可能だと思います。