2025年モデルを見据えて-自院の実力評価と病棟再編成計画-

 社会保障と税の一体改革の中で、病院の2025年モデルが示されています。参考までに以下に示します。

7月24日画像

 自院が2025年に向けてどの病床を選択するのか、病院の存続をかけて極めて重要な決断をするときが来ます。そのときが来た時に何の検討もしてこなかったのではもう手遅れです。そうならないためには、自院の実力評価(将来目指す機能を想定して)を行い、どの病床を目指すのかを決め、今から対策を進めるべきだと思います。
 これから、何回かに分けて、実力評価とそれに見合う病棟再編成計画につきて触れていきたいと思います。

病院や老健が附帯事業として行う「サ高住」

 財政を圧迫しない介護事業として、国はサービス付き高齢者向け住宅(略して「サ高住」という)事業を推進しています。おそらくは、今後当面の間「サ高住」の新設ラッシュが続くものと思われます。
 この「サ高住」は、病院や老健にとっても重要な附帯事業になり得ると思います。今、病院も老健もベッドの回転が求められています。今後この傾向は更に加速するものと思われます。又、老健にあっては、在宅復帰率も求められています。
 病院・老健が狙うべきは、要医療・要介護者向けの「サ高住」です。
 「サ高住」を附帯事業として行い、病院・老健の多くが附帯事業として通所サービス・訪問サービスを提供しており、それを「サ高住」の入居者に提供できるという利点を活用すれば、他の事業者に対して差別化が図れると思います。更に病院は、入居者に対する救急対応も可能という優位性があります。
 病院の退院患者・老健の退所者の受入先のひとつにもなり得、同時に安定収入も得られることになります。
 ただし、何の戦略もなく運営してのではまず失敗します。弊社では、以前から「サ高住」の運営を手掛けていますので、運営してみたいと思われた方、どうぞご一報ください。