回復期なのか、それとも地域包括ケアか

 前のブログで、「7対1なのか、それとも10対1か」について述べました。もうひとつ悩ましいのが表題にある選択です。
 そこで、7対1と10対1の比較同様、回復期リハ病棟と地域包括ケア病棟の損得(収支)の比較をしてみましたので掲載いたします。
 結論から先に述べますと、やはりよくできたもので、損得勘定でいけば、ほとんどかわらないということになります。
 しかしながら、対象となる患者の流れ、入院期間、体制強化加算という魅力的な加算があることなどから、急性期からの移行、急性期との機能ミックスは、回復期リハ病棟を第一選択肢ではないかと思っています。
0518-1

0518-2

7対1なのか、それとも10対1か

 今改定の目玉のひとつが、7対1入院基本料のふるい落としであることは間違いありません。また、今後の改定の基本路線であることもまた明らかと言えます。
 様々な制度改革の方向性から、やはり7対1=高度急性期、10対1=一般急性期ということが読み取れます。
 そこで、「7対1なのか、それとも10対1か」を真剣に考える時期に来ているのではないかと思うのです。7対1の入院料とステータスにしがみついていたいという気持ちもわかります。しかしながら、高度急性期に見合う診療機能が期待できるのなら、それに向かって突き進めばいいのですが、それが期待できないのであれば、基準を満たせなくなったときのダメージは、後になればなるほど大きくなると思います。場合によっては、今決断してスリム化を図るのも悪くはないようにも思えます。
 それでは、7対1と10対1のどっちが得なのかです。収支による損得計算をしてみましたので掲載いたします。
 結論としては、診療報酬はうまくできていて、損得が無いようになっているんだということがよくわかります。
 0512