-がん診療について一考-

「がん」に活路を見出す中小病院という興味深い特集記事が載っていました。その中で、「緩和ケア病棟の損益分岐点は17床」という記事が目に留まりました。施設基準上は7対1の看護配置ですが、2人以上の夜勤体制が条件のため病床数が何床であっても最低14人の看護職員が必要になります。よって、17床が損益分岐点というのは頷ける数字です。しかしながら、これは医師の配置が1人という前提での話のように思います。18床以上の緩和ケア病床となると、1人の医師で運営できるのか疑問です。緩和ケア病棟の運営が経営上いかに厳しいかがわかります。
 記事の同じページにがん拠点病院とホスピスの中間に位置する機能の病院を目指している病院のことが掲載されていました。これから、「がん診療」に取組む病院にあっては一考の価値ありではないかと思います。

特集記事:日経ヘルスケア9月号「がん」に活路見出す中小病院

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