-何故救急が大事なのか?(その2)-

 通常診療で診療機能を高め他の病院との差別化を図るには、優秀な常勤医師の招聘が必要になります。ところが、優秀な医師は優秀な医師のいるところ、もともと診療機能の高いところに集まるという現実があります。「優秀な医師の招聘が、現状打破の唯一の方法だ。」なんてことを続けていると、状況は悪化の一途ということになりかねません。 
 通常診療に比べて、時間外の診療についてはどこの病院も力を入れているとは言えません。よって、競争相手は格段と少なくなります。優秀な常勤医師は採用できなくても、優秀な当直医師は採用できるはずです。多少高い当直手当を払ってでも優秀な当直医師を複数(内科系と外科系)採用して、思い切って時間外の救急体制を厚く整備し、救急車を積極的に受け入れる。救急搬送先で困っているのは夜間・休日です。救急隊などへのPRを続ければ相当数の救急患者数・時間外患者数が見込めるはずです。

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