慢性期病床は2点セットがカギ

 今改定で見えてきたのは、療養等慢性期病床であってもベッドの回転が求められてきたとことである。退院調整加算、維持期リハビリテーションの取り扱い等で見て取ることができる。
 標準的算定日数を超えた要介護・要支援認定患者に対するリハビリは今改定で減額され、次回改定で算定不可となることが定められた。ほとんどの出来高算定が認められない療養病床にあって、出来高算定が唯一できるといっていいリハビリ、この算定不可により大きな打撃を受ける病院は少なくないだろう。
 これからの2年間どうするか?まず、急性期病院、介護施設、在宅等から、今まで以上に患者を積極的に受け入れる。これにより、救急・在宅等支援療養病床初期加算が算定できる。受け入れた患者は積極的に退院調整を行い、ベッド稼働とのバランスを見ながら、できるだけ早期に退院させる。当然ながら、退院後の受入先の開拓も必要となるが、これにより退院調整加算の算定回数がアップする。
 これらの取り組みにより、ベッドが回転し平均在院日数も短縮する。脳血管疾患リハビリの標準的算定日数である180日をめざすべき平均在院日数とし、達成したいところである。
 以上の取り組みの進捗状況の指標となるのが、救急・在宅等支援療養病床初期加算と退院調整加算の2点セットではないだろうか。

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