時間外診療の優位性

6.20

 救急を含めた時間外診療が時間内診療に比べていかに優位性があるか整理して比較してみました。
〈競争相手〉
 時間内診療の競争相手は、クリニックも含めた医療機関全てが対象になります。対して、時間外診療は救急指定を受けた病院のみになり、特に二次救急の病院にあっては、二次救急以上の病院のみですので競争相手が更に少なくなります。
〈入院率〉
 当グループの病院平均で比較した結果、時間外診療の入院率は時間内診療のそれと比較して10倍程度高い数値を示しました。
〈入院単価〉
 当グループの病院平均で比較した結果、時間外での入院が時間内での入院より約2,000円高いということがわかりました。
〈即効性・確実性〉
 時間内の診療を高めるには、やはり優秀な医師の招聘なくして実現できません。しかしながら、優秀な医師の招聘がおいそれとできないのは皆さんもよくおわかりと思います。対して時間外診療では相場より高い当直料を支払うことで、患者をことわらない当直医師を採用することは充分可能です。ことわらない当直医師を配置、しかも複数の当直医師を配置することにより、まず間違いなく時間外の患者数は増加します。
 以上の比較を見て、時間外の体制強化に着手しない手はないのがよくおわかりかと思います。

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