2025年モデルを見据えて-自院の実力評価と病棟再編成計画2-

 急性期における適正な病棟構成を考えるとき欠かせないのが他でもないベッド稼働率です。
 ベッド稼働率を予測するには、単純には以下の計算式が成り立ちます。
       新規入院患者数×平均在院日数
 但し、平均在院日数算定除外対象患者もいますので、その延べ数を上記計算にプラスすれば、おおよその延べ患者数(ベッド稼働率)を予測することができます。
 次に、新規入院患者数を想定します。入院経路としては、通常外来、救急・時間外、紹介の3つの経路が考えられます。このそれぞれの入院経路別に新規入院患者数を想定します。
 これから目指すべき診療機能をもとにそれぞれの患者数を想定します。それにそれぞれの入院率(過去の実績により)をかけたのが新規入院患者想定数です。
 平均在院日数は、2025年には9日程度、今後改定の度に短縮していくとの公表がなされていますので、簡単に想定できると思います。
 以上の計算を行い、「今の急性期病床が維持できるのか?」を検討しておくのは決して無駄な作業ではないと思います。
 さて、今の急性期病床維持が見込めるのであれば問題ありませんが、万一維持できそうもないとなったとき、次に考えるのが病棟構成の再編成です。それについては、次回以降に触れていきたいと思います。

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