すごい! 不死身の常磐ハワイアンセンター「一山一家」の精神

 常磐ハワイアンセンター(今のスパリゾートハワイアンズ)の前身常磐炭礦は世界でも有数の劣悪環境の炭坑で、灼熱の炭坑内では炭坑夫は常に死の危険と隣り合わせの状況下で作業を続けなければならなかったのだそうです。そんな状況下では、それぞれが家族のような結びつきで助け合う必要があったのです。そこから生まれたのが「一山一家」の精神です。
 廃坑の危機にさらされたとき、財閥系の炭坑でなかった常磐炭礦は、いわきの地で生き残る術を見出すしかなかったのです。その結果生み出されたのが常磐ハワイアンセンターです。建設当時にも「一山一家」の精神が大いに発揮され、多くの人が手弁当で建設に参加したそうです。
 開業後もオイルショックやバブル崩壊という大きな危機に見舞われましたが、見事乗り切りました。そして、東日本大震災と原発事故、さすがに多くの人がもう駄目だろうと思ったのではないでしょうか。
 しかし、この最大の危機も乗り切り、見事復活を遂げたどころか、過去最大の入場者数を記録しているのです。更には、一人の脱落者(退職・リストラ)も出さなかったのだそうです。
 すごい!としか言いようがありません。日本企業の理想の形のひとつではないかと思います。

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